映画 ひまわり

監督は、ネオリアリズモの一翼を担ったヴィットリオ・デ・シーカ。一面のひまわり畑と哀切なヘンリー・マンシーニの音楽がいつまでも余韻として残ります。

陽気なナポリ娘(ソフィア・ローレン)と兵士アントニオ(マルチェロ・マストロヤンニ)が海岸で出会い、恋に落ちる。

しかし、・・・、アントニオはロシア戦線に送られる。

何年も夫の帰りを待つジョバンナ。毎日夫を思い暮らすジョバンナは、夫の生存を確かめずにはいられなくなり、ロシアへ赴くが、やっとめぐり合えた夫は新しい生活をしているのを知ることになる。冬の雪の戦場で意識を失って生死の間をさまよっていたアントニオはロシア女性に命を救われ、その若い女性と家庭をもって、新しい生活をしていた。

駅のホームで待つジョバンナ、勤めから帰って来たアントニオを迎えるロシアの若い妻。驚きのあまり、アントニオが下りてきた列車に思わず飛び乗り、泣き崩れるジョバンナ。

歴史が始まって以来、今日まで、人類は戦争を続けてきた。一体何のために、誰のために、人は戦場におもむくのか?今も世界のどこかで戦争は行われている。

はてしなく続くロシアの広大なひまわり畑の下には、戦いで斃れた夥しい数の兵士や農民が埋められいるという。

ロシアの風景の美しさとヘンリー・マンシーニの心に響く物哀しい旋律。

何度見ても新たな感動を呼ぶ名作です。

 

 

2016年11月23日